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ベトナム主席御夫妻来日

ベトナムの主席御夫妻の国賓としての来日に伴い、ベトナム大使夫人のご依頼で、日本の文化をご紹介する機会をいただいた。思ってもみない、光栄なお話し。しかも場所は、赤坂の迎賓館。与えられた時間は2時間。この短時間に、効率良く日本文化の紹介をすることは、至難の技だ。まずは、どのようなコンセプトで日本文化をご紹介できるか考えた。華道、茶道、書道は是非紹介したい。そして、迎賓館の日本間やお庭を背景に写真を撮るのであれば、お着物もお召いただきたい。お琴の演奏も聞いていただきたい。この5つのプログラムを短時間でまとめるのだ!
いけばなは、以前、パレスチナのアッパス議長が来日されたおりに、迎え花を担当してくださった友人にお願いをする。茶道は、世界にお茶を広めようと日々頑張っている若手の茶道家に。そしてお琴は、世界的に活躍している琴奏者の方にご依頼する。準備まで、2週間しかないので、超多忙なこの方たちのスケジュールが空いているのは、奇跡であった!
迎賓館という場所は、壁、調度品、床など、すべてが国宝級。傷つけたり、汚したりしたら大変だ。いけばなも書道も、細心の注意を払って、準備をした。そして迎えた当日。
迎賓館の玄関に横付けされた黒塗りの車には、菊の紋章がついており、静かに主席夫人がその車から降りられた。主席夫人には、最初に着物をお召いただき、その後、日本庭園に出て記念撮影をする。池には鯉が泳いでいて、テレビで以前、某国の大統領が行っていた鯉の餌やりを初体験。その後、広間にもどり、まずはお琴の演奏を聞いていただいた。そして、いけばなのデモンストレーション、そしてワークショップ、その後に、墨で「花」「絆」を書いていただいた。「こんなに緊張したのは初めて!」と書き終わった主席夫人。その後、茶室に御案内して、お抹茶を味わっていただいた。
日本の伝統的な文化を駆け足で紹介させていただいたが、満足していただいたようで、安心した。2日後に明治記念館で行われた、天皇皇后両陛下をお迎えしての歓迎レセプションでは、「JUNKO」と主席夫人にお声をかけていただき、感激した。JUNKOという名前は、ベトナム語に共通のものがあり、覚えやすかったようだ。
このレセプションでは、ベトナムのヴァイオリン演奏者が演奏するにあたり、オーケストラの準備を依頼された。それが1週間前。これはもはや不可能なことと思われた。なぜなら、主要な日本のオーケストラは1年先までスケジュールが決まっている。不可能を可能にする、友人のUさんに相談すると、見事にオーケストラを準備してくれたのだ。そして天皇皇后両陛下、ベトナム主席御夫妻の前で、演奏をすることができた!
今回のプロジェクトは、私の人生において、貴重な経験となった。協力してくれた友人たち、そして何より、私を信頼して、このプロジェクトを任せてくださった大使御夫妻に心から感謝している。

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