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姪の結婚式

姪の結婚式に出席するために、夫と二人で福岡に飛んだ。
この姪は、姉の娘で、幼い頃からまるで天使のような心優しい子だった。いつも人のことを先に考える子だった。私の両親の介護をしてくれたのもこの姪だった。父のときは、大学生だったが、半年間休学して父の看病を母と一緒にしてくれた。7年という長い母の闘病生活でも、看護婦になっていた名がいつも付き添ってくれた。介護施設で母の面倒を見ているとき、周りの人は、「こんなに優しい子はいないね。お嫁さんにほしいわ」と言われた。だが、実際には仕事が忙しく、男性と知り合う機会もなく、すでに37歳になった。「この子は、ひょっとしたら結婚しないかも」と心配していたところ、付き合っている人がいると聞いて、とても嬉しく思ったのが1年前。それゆえに、今回結婚式に出席してその嬉しそうな様子をみて、感慨もひとしおであった。
思い出のビデオには、私の両親も出てきて、姪がどれだけ私の両親を大事に思っていてくれたのかを知り、涙がとまらなくなった。二人は、今頃、天国でこの孫の結婚式を喜んで祝福してくれているに違いない。
姪は今、ケアマネージャーとしても仕事をしていて、年老いた人たちの世話で忙しい毎日を送っている。一人一人の老人の身になって、どうすれば一番良い介護ができるのかを考えている。彼女の老人への接し方は、私の両親へのそれと変わらない。私は、彼女から、人が優しいということはどんなことなのか、嘘をつかない誠実な態度とはどんなことなのかを学んでいる。そんな娘に育てた姉夫婦は、賞賛されるべきであるが、本人たちは「私たちからどうしてこんな子が生まれたのか」と謙遜している。姉は、「結婚式で絶対涙を見せないように今から心構えをしているのよ」と言っていたが、姪が両親への感謝の言葉を言う場面で、こらえきれず、大泣きであった。
結婚式は、人生のハイライトだ。その人のこれまでの人生、これからの人生を家族、親戚、友人の前で披露する。姪のこれまでの苦労や優しさを思うと、本当に幸せになってほしいと思う。本当におめでとう、葉月ちゃん!

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